「クリエイティブな人」と言うと、デザインや音楽などの芸術的な才能やセンスを持った人の事を一般的に指しますが、絵が上手、演奏が上手、という芸術が得意という意味とはニュアンスとは少し違いますよね。
上手い下手の判断でもなく、数値として評価を表すことが出来ないものですが、「あの人はクリエイティブだ」とか「クリエイティブな仕事がしたい」と抽象的に言ってしまっている事が多いと思います。
昔の偉人であればピカソ、モーツアルト、レオナルド・ダ・ビンチ、現代ではウォルト・ディズニー、ビートルズ、スティーブ・ジョブズなどなど、クリエイティブな人たちが時代や文化を創っていったといっても過言ではないでしょう。
しかし、今は「クリエイティブ」の持つ意味は拡大し、芸術以外の分野で重要視されてきています。
誰にでも求められる「クリエイティブ」のスキル
それまでの才能やセンスといった先天的もしくは突出した能力の枠組みから脱して、もっと身近で習得しうるスキルとしての「クリエイティブ」です。
工学や化学の研究者から、プログラマー、営業、広報といった職業まで、これまで「クリエイティブ」とは無縁と考えられてきた人たちにも求められるようになるそのスキルとはどういったものでしょうか。
それについてもっともわかりやすい答えが1999年にイギリスのNACCCE(National Advisory Committee on Creative Cultural Education)が発表したレポートの中にあります。
- 想像力を使うこと
自分の感覚に頼るのではなく、そこを脱した考え方からアイデアを生み出しましょう。 - 独創的であること
今までに発想したことがないこと、今まで誰もしたことがないことを目指しましょう。 - 知識と技術を活用できること
アイデアを有効的に実現させるためには、十分な知識と適切な技術が必要です。 - 目的を満たせること
問題を解決したり、情報を伝えたり、感情を引き出したり、必要な目的を果たせなければいけません。 - 自身でチェックできること
自分のクリエイティブ力を最適なパフォーマンスで維持できるように、常に自分の生み出すアイデアを客観的に評価しましょう。
これまでの科学的な発明や技術の進歩、社会生活の向上の背景にはこれら独創的なアイデアや新しい価値観の創出があります。 それまではそれを「クリエイティブ」とは呼ばなかっただけかもしれませんが、私たちナイトズーキーパーにおいても「クリエイティブ」はこちらの意味で使っています。
決してもってうまれた才能やセンスではないので、大人か子どもに関係なく、この「クリエイティブ」な力を身に付けられるようにこの5つを意識しておきましょう。
アインシュタインはこう言っています。
Logic will get you from A to B. Imagination will take you everywhere.
理論上はAからBまでしか行けませんが、想像力ではどこでも行けます。