英語教育

中学・高校の英語教育現場の現状と4技能化への課題

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文部科学省は国際的な産業競争力の向上を目的としたグローバルな人材育成の為に、「英語4技能」を意識した授業方針、そして小学校での英語授業必須化などをうちだしています。 その一方で英語教員のアンケートで興味深い結果が公表された。

中学・高校の授業では「話す」「書く」活動が少ない

全国の中学・高校の校長1,152名および中学・高校の英語教員3,935名を対象に「中高の英語指導に関する実態調査2015」(ベネッセ教育総合研究所調べ)によると、中学・高校の英語指導において、「話す」「書く」活動が少なく、「自分の考えを英語で表現する」「4技能をバランス良く指導する」機会が不足していることが明らかになった。

現行の授業では、主に「文法」「発音」におよそ9割と多くの時間が割かれています。また近年では入試対策の「読解問題」も中心となってきています。
一方、今後の課題とされている「英語4技能」を習得する為に必要とされる、「ディスカッション」や「エッセイ(ライティング)」といった活動は1割未満という数字でした。これらの授業は教える側にとって高度な授業となり、いきなり増やしていくと先生に大きな負担になると想定されます。
そして、先生の70~80%が、生徒に自分の考えを英語で表現する機会を作ることが重要と考えているのに対し、実際に実行している学校は中学校19.2%、高校9.9%という結果になりました。 先生の意識はあるものの、実行するにあたっては課題が多いようです。

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英語教員の抱える不安・悩み

英語指導における悩みについては中学・高校ともに「生徒に学習習慣が身についていない」との回答がもっとも多いですが、「コミュニケーション能力の育成と入試のための指導を両立させることが難しい」との回答も中学校73.7%、高校74.4%と高く、入試対策の勉強と、コミュニケーション重視の授業の両立は先生たちにとって課題となっているようです。
また、中学校66.7%、高校62.9%の教員が「自分自身の英語力が足りていない」と回答しています。これまでの入試対策と違い、英語4技能のバランスをとった英語力アップを意識した授業を行うために、英語教員に求められる英語力はより高くなってくるでしょう。

国が進める「英語4技能重視」「小学校英語必須化」と、英語教育に大きな変革が始まっています。 一方で、現場の先生たちをフォローする環境が整っていないように感じます。 これらの課題に対しては国や地方治体の支援や入試制度改革など解決への糸口は多岐にわたり、長引く可能性も考えられます。 そして先生の負担にならない「話す」「書く」授業を支援する教材の充実やICTの活用が重要になってくるでしょう。

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